茶室ツアー 1 ・豊田市美術館・童子苑(谷口吉生作) |
1度じっくり見てみたかったのです |
1.
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1995年、竣工間もないの頃、学生時代の建築仲間と訪れて、
ますます、谷口吉生ファンになった当時の鮮烈な印象を、
再確認してみたい、
そして、そのときは見学できなかった「童子苑」の中ををぜひ、
お茶をやっている母にも、見てもらいたかったという親孝行の旅。
どうせ行くなら、琵琶湖畔に最近できた『佐川美術館』の「楽吉左右衛門」の茶室もセットしてと、
茶室ツアーを試みた訳です。
そして2泊3日の旅の最終日半日を、
京都国立博物館の近代建築見学に当てるという、
ツアーになりました
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千歳発8時15分→中部国際空港着10時10分→レンタカーで高速を走って、11時50分豊田市美術館到着
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レストランで東京から来る弟を待つ。
駐車場から館名表示を見ながら舗装の緩やかな坂道を上ると、
こんな石畳のアプローチに出る
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左は、上階のレストランと高橋節郎館への近道アプローチ。
もとお城の跡地だったロケーションなので高台に建つ。
待ち合わせのレストランへスロープを上がって直行、
途中から右をみると幾何学的な植栽、
デザインはピーター・ウォーカー。
レストラン入り口とレストランテラス側に展開する原色と鏡の作品、意外に無彩色に映えていい。
低い庇と軒下空間、まさに日本建築いいところをモダニズムに翻訳し直している。
本館と高橋節郎館をつなぐ庇の回廊下を高橋節郎館へ雨に当たらずに渡る。
庇と庭、日本的空間とモダニズム。
高橋節郎館を素通りして、そのまま茶室へ向かう。
茶室童子苑へ向かう途中から振り返ると水盤の向こうに、米国産スレートの長い回廊が映える。
水盤にも現代美術。
植栽と現代美術
童子苑へのアプローチ、帯状に植栽。
ピーター・ウォーカーがいい。
アプローチの路地的空間、すべてがモダーンで日本的。
最後に天端のディテール、よく天端から雨たれのシミが汚く目立っているケースが見受けられますが、
それに対する対策の解答の一つだと思います
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2.
茶室『童子苑』へ