茶室ツアー 1 ・豊田市美術館・童子苑(谷口吉生作) |
1度じっくり見てみたかったのです |
2.
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美術館本館の日本建築とモダニズムの関係を改めて再確認し、
谷口吉生のセンスに惚れ直した次第。
そして、「童子苑」
以前は、門の外からちらっと見た程度
。
それでもその美しさの一端に感銘を受けて、
ぜひ再訪してみたかった次第。
こちらは、美術館とは逆に、
日本の古典的空間をモダニズムの美しさに翻訳し直したという感じで、
予想通りのすばらしさでした。
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南から門をくぐって、東側の庭園の面した、立礼席へまず行ってみる。
そこで見学の予約を告げて、また外を廻って玄関へ。
玄関を入って中庭を見ながら東サイドの鞘の間を抜けると、
庭園に面した入側にでる。
立礼席入り口の前にある蹲い、その奥に腰掛け待合いが見える。
ここから玄関に戻って、まずは見学と中に入る。
左写真、玄関から東方向門を見る。右写真、玄関から西方向を見る。
低くて深い庇が美しい。
軒下は、美術館で多用されていた米国産スレートが敷かれている。
玄関アプローチの延段と軒先下は、砕石。
ちょうど紅葉時期でもみじの落ち葉が、これまた美しい。。
玄関に入ると中庭のピクチャーウインドーが飛び込んでくる。
右手鞘の間へ開口と比較するとわかるように、低く抑えられた開口。
中庭も美しい。
玄関を振り返る。色合いも実に自然。
鞘の間、5畳敷。
広縁、畳と板の組み合わせ。
広間のディテール
広間西側の廊下、やはり床の板との組み合わせ
。
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広間から小間へ
小間への渡り廊下と渡りきった小間から、渡り廊下の屋根越しに広間側の紅葉が映える。
小間の軒下から広間を見る。屋根のラインが本当に美しい。
その美しい軒を支えている外部の柱。
相当計算され尽くしたと思われる繊細なサイズ。
見付け側が細く見えるようにと断面は、長方形。
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とにかく、きちんと伝統を踏まえた上で、
日本の建築美をモダンに表現しきっているというのが、率直な印象です。
だから、練りに練った思われる寸法取りとその美しいプロポーション。
センスがよくて、すばらしかったです。
3.
伊勢へ