TADASHI KAWAMATA in mikasa

故郷三笠の廃校になった校舎の体育館を占拠して、
KAWAMATAワールドを展開
KAWAMATA ROOM
として公開、そしてその中で講演。






2002年「ディメーテル」に続いて、密着レポート。

*

7月13日(日)千歳着、
現場下見の後、7時から最近贔屓の同級生の店「精養軒」で、
店主の心配りの朝鮮焼き肉で旅の疲れを癒す予定だったところ、
時間が空いてまたまた同級生の店「Raymond cafe」で一息ついているという。
私は、友の湧楽亭加門の付き添いで、秋の1席の打合せで立ち会えず、
「精養軒」で合流。
当初は、3人くらいの予定だったのが、同級生がだんだん集まりだして、例のごとくクラス会に。

そして、翌日14日は、15日本番のための準備に入る。


1.
準備



会場は三笠幌内のこの体育館。




 
今回東京都立現代美術館での[通路]展の展示品が1部送られてきた。




2002年、十勝ディメーテル展のときの木馬5頭も実はここに保管展示されていました。
そういう意味では、彼の造るものはデカイので、この体育館なら充分な容量なのです。



 
まず、既設展示の写真展を北海道教育大の芸術課程の学生と一緒になって、いじり始める。
学生は、授業の一環で参加してます。
ハンカチで汗を拭いている後ろ姿の黒いTシャツ男が川俣。
以前にも増してたくましい後ろ姿、さすが肉体派美術家、だね。



 
送られてきた大箱3個の梱包を開く。男4人でやっと動かせる重さ。



 
このように頑丈な造りになっていて、記録や作品をきちんと保管する川俣らしいところ。
なんとこの仕事は、元炭坑夫だったお父さんが担当しているらしい。
その器用さの血を引いて、現在の川俣がいる。


 
 
大きな模型3つを取り出して、中央に展示方法を即興で考えていく。
「悪い!もう1回。」と言いながら、何回か試し置きした後、
「この方が目線がいい。」斬新にも バラバラに離してセット完了。



 


アイレベルで見る模型の中、リアリティありますね。




 
一方こちらは、[通路]展のときのベンチとその壁。
東京では、ラワンベニヤだったものが、北海道らしくカラマツ構造用合板。
同級生の早川建築資材から調達。
川俣の指示のもと学生が順調に組み立てていく





アンビルドだった田川の鉄塔の模型、木だと思ってたら鉄だった。
実物は、50mだって。
ここの学校のグランドに建てちゃえばいいじゃないの。



 
最後は、自ら電ドルでビス打をして決める。
誰よりも慣れていて、上手で素早い。
そして動きの悪い私を見て、「普段現場に出て仕事してないな。」とするどく見抜く。

さすが、やられましたね、反省・・・


 
壁には、大判の写真、その1枚、感情をそそる「ピープルズガーデン」
左写真奥に見えるのは木馬。





なぜかバックシャンがいい木馬と壁の写真。



*



壁以外ほぼ、完成形。
これも川俣の指示なのか、写真で見るランダムな椅子が美しい。
しかし、
これだけの空間には、まだまだもの足りない感じで、
もっともっとKAWAMATAの世界で埋め尽くしてほしいですね。



 
  
準備終了した会場で学生を前に講評する。




ベンチに腰掛けて、学生の作った明日の講演のポスターをみせる。




講演用の椅子に腰掛けて、明日の講演の確認をするその背中は、分厚くてデカイ 。



*

14日、本日の予定は完了。
1度定宿「アンモナイト」に引き上げて、
晩餐は、同期生の店、焼き鳥「三船」で恒例の同期会。
小中高の同期が20名くらい集まって、再び話に花が咲く。

こうやって考えると、彼の同期のネットワークってのは、
ますます広がっていってるように思える。


2.
本番



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