山脇邸及び事務所・A邸新築工事
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2024.03.01
完成状況
A邸
共通して道産カラマツの下見板張り。
内部
クロス貼り、キッチンはサンワカンパニー製
床はナラの無垢材フローリング
階段
手摺は山脇氏がデザインのスチール手すり
踊り場の開口にはミニ和格子が付きました。
山脇邸
アプローチにはウェルカムゲートが付きとても印象的
庭側には跳ね出しのデッキとバルコニー。
内部床
ナラ無垢材フローリング
壁紙はルナファーザー
構造表しの天井と解放感のある空間に
片持ちの階段板はとても軽やかな印象がでています。
左官職人の野田肇介氏による土壁パネル。
アトリエ
鋼管杭によって上部構造を支持。
下は駐車場となるピロティに
アトリエの和格子耐力壁
外側から見るとこのような見栄えに。
内部から見た和格子
樹状頬杖とミニキッチン
キッチンカウンター天板は当社在庫のマカバを使用。
全景写真
以上で工事レポートを完了とさせていただきます。
時間は空いてしまいますが、
施工事例に完成写真を掲載予定です。
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2024.02.01
山脇邸
内部階段
水中乾燥のカラマツ無垢板の支給材を片持ち形式の階段に。
こちらは入口のウェルカムゲート
カラマツ材で三次元的に組み上げます。
写真は会社の土場で仮組みして運搬しているところ。
ウェルカムゲート組立状況
次回は完成状況を更新します。
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2024.01.29
木造建て方。
A邸、山脇邸
A邸は確かな技能をもつ丸三ホクシン建設さんの大工さんに来ていただきました。
住宅部分の木構造部分も基礎と同様に非常にシンプル。
普段の住宅より少ない材積での建て方に少し驚きつつも工事はぐいぐい進みます。
山脇邸母屋の屋根架構はレシプロカル構造
短い部材で広い面を形成。
複雑な接合にならないように若井産業のXポイントビスにて接合する設計となっています。
A邸屋根
山脇邸と共通仕様で2*12(38*284)で構面を作り、GW 16k 計280mmを充填。
それに加えてt100の付加断熱を施工します。
アトリエ棟
鋼管杭に800*800*t210のCLTを乗せてシネジック社のパネリード鋼で下から固定。
その上に900*180と1000*180の扁平梁を重ねていきます。
接合はパネリードにて接合。
施工性が考慮され、とにかくビスをたくさん使います。
アトリエは構造部分で特殊な要素が盛りだくさん。
2階床はLVLの合わせ梁による床組み
RF構面はカラマツ集成による合わせ梁
それを支える樹状頬杖と柱。
屋根も変わった形状
手戻りないように大工で模型を作ります。
実際の施工の様子。
A邸ミニ和格子壁。
下記で乗せている。和格子のミニバージョン
FIXの樹脂サッシの内側にはめ込みます。
アトリエの和格子
格子状の耐力壁として山脇氏が開発
道産カラマツを材料として実物大実験も行っています。
壁倍率が3.0相当とのこと。
耐力壁と開口部を両立し、意匠性も兼ねています。
上棟式はセルフで行いました。
山脇氏、事務所の皆様、A様ご夫妻合同です。
和気あいあいと釘打ち体験。
自分の打った釘が建物にそのまま使われることは良い記念になったのかなと思います。
外壁は全棟カラマツ下見板。
道産材をふんだんに使用します。
A邸内装
ホクシンさんの仕事がどんどん進みます。
床はナラの無垢材フローリング
壁はクロス仕上げ
キッチン・タイルはサンワカンパニー製。
内部建具は今回はLIXIL既製品
山脇邸内装
壁はルナファーザー
写真の飾り棚は当社在庫のナラ無垢材
耳付きの形状がそのまま表れる加工。
アトリエ外部
カラマツ下見板と軒天は構造垂木表しに
内部の壁は石膏ボード表し。
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2024.01.11
札幌での新築工事
設計:山脇克彦(山脇克彦建築構造設計)・大杉崇(Atelier O2 基本設計)・杉山友和(アーカイヴ)・神成健(神成建築計画事務所)
山脇氏の自邸とアトリエ、山脇氏のご親族A様の住宅の工事。
実質同一敷地内で3棟の工事を施工させていただいています。
2023年7月にお引渡し済みですが、工事の様子をお知らせします。
山脇氏の想いが詰まった構造計画、デザインの建物となります。
基礎工事
写真はアトリエ棟、鋼管杭を根入れしてそのまま地上に突き出して兼用の柱とします。
その上に平屋の木造が支持されて1階部分がピロティ形式の駐車場となります。
まずは山脇邸・A邸の掘削~布基礎までを同時進行します。
今回は札幌の基礎屋さんにお願いします。
タイヤ式ユンボにてどんどん基礎が進みます。
住宅の基礎形状はとてもシンプル。
経済的な設計は施工効率に直結することがよくわかります。基礎で特色があるのはアトリエ棟
鋼管杭を2100を突出させて、平屋を上部に乗せる計画。
1階部分はピロティとなり、土間床となります。
アトリエ及び山脇邸自邸のスロープは
自己治癒コンクリート(バジリスク)を使用。
特殊なバクテリアなどが入った粉を混ぜています。
長くなるので詳しい説明は省略しますが、
打設後にひび割れが入ってもバクテリアが炭酸カルシウムを生成してひび割れを埋めて自己治癒する。不思議なコンクリートです。
山脇氏はあえて土間の鉄筋量を少なくして自己治癒の経過がわかるようにしています。
土間打設完了
基本は金鏝仕上げですが、スロープなど防滑性を求めるところは刷毛引き仕上げ。
次回は木造部分のレポートです。