小樽市M邸
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2025.03.10
傾斜地に建つため、
下から見上げるアングル、見下ろすアングルと建物を色々な角度から見ることが出来ます。
2階建ての住宅に、玄関ポーチと外物置が付く構成です。
1階と2階の外壁は、断熱材の厚みを変えることで、
外壁に表情を付けるよう試みています。
1階は105+105mm、2階は105+105+45mm
小庇を設けることで、複数の窓を一つのグループとして意匠的にまとめてます。
また小庇があれば、ちょっとした雨が降っている際も、
窓を開けて通風換気を取ることができます。
窓は樹脂サッシを基本とし、ウッドデッキに出る片引き戸のみ木製サッシとしています。
窓の大きさ、取付の位置、高さは、
室内からの見え方や、その場のしつらえに合わせて設定しています。
また樹脂サッシの樹脂枠の部分が太く見えないよう、
新しい納まりを考えています。
屋根断熱は、構造材の軸間に300mmのブローイング、その上に105mmのグラスウールを入れてます。
1階の天井高さは低く抑えることで、落ち着きを与え、
2階は逆に気持ち高くすることで、活動的な場になり、
建物全体でリズムを感じられるようにしています。
加工場にて窓枠の加工を行っています。
樹種はツガ材。
木目が力強く、生命感に溢れています。
樹脂サッシの黒色の枠と相性が良いと思います。
2〜3枚の材を接ぎ合わせていきます。
溝をついて、雇い実(ヤトイザネ)を入れて繋ぎ合わせます。
そうすることで接着面積が大きくなり、接合力が増します。
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2025.01.22
建て方の様子
きれいな切妻屋根のプロポーション
300mmの登梁が910mmピッチに並びます。
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2024.12.24
小樽市で新築住宅の現場が始まりました。
設計をまとめるのに1年以上を要した思い入れの深い現場です。
海に向かって下がる傾斜地になっており、隣家の間から海を望むロケーションになってます。
敷地の中央に住宅を置き、南側の庭(明るい、遊ぶ庭)、北側の庭(雑木を植栽し、落ち着いた庭)を設けます。
平面構成はキッチンを建物の中央に据え置き、その廻りを回遊できるプランとなっています。
ぐるぐると家の中を歩き回ることで、
さまざまな空間体験、庭との関係性、海への関係性が生まれるように考えてます。
Ua値は0.23
床下エアコン1台での全館暖房、薪ストーブ、冷房は壁掛けエアコン1台で全館冷房できる断面構成を取っています。
ソファやサイドテーブルなどの家具類もオリジナルで造り付けます。
断熱性能を高めることで、外に大きく開くことができ、
豊かな外部との繋がり、気持ちの良い窓辺が作れます。
造り付けの家具などのインテリアや庭も、建築と一体で考えてます。
冬期間の基礎施工ということで、
上屋のテントを掛け、採暖養生を取りながらの作業になります。
根切後、鉄筋組み
布基礎のコンクリート打設
土間コンクリートの打設