南幌町S邸
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2025.02.06
↑見習大工くんその②
今回は内部工事の様子をお伝えします!
S邸は内装のデザインがとても素敵で、家具やタイル仕上げなど一つ一つが特徴的です。
そのなからピックアップして次回の記事で完成の様子をご紹介いたします。ではでは屋根完成後の内部工事の様子をハイライトでご覧ください!
[内部工事前]
中はまだがらんどうな感じです。ここから建物の性能にかかわる断熱、電気、給排水の工事も進めていきます。
間仕切り壁も施工されるとより住宅らしくなります。[断熱・気密工事]
建物外周の柱間に高性能グラスウール(ピンクがグラスウール)を手作業で詰めていきます。この時に隙間がなるべく無いように丁寧に施工します。隙間が無ければないほど、高い断熱効果を発揮します。また逆もしかりです。
断熱材を施工したのち、この上から半透明の防湿気密シートを張ります。そうすることで、結露(温度差で発生する水滴)の室内側への侵入を防ぎます。
[内装下地(壁)]
写真は石膏ボード(ベージュ色)を張った間仕切り壁です。この上から仕上げで内装クロス・壁紙をはります。
[内装下地(天井)]
天井はこのように、まず格子に木下地を組みます。この上から石膏ボード張り→クロスという流れで仕上がります。
[内装クロス下地処理~仕上げ]
クロス仕上げの前に石膏ボードの継ぎ目や、ボードビスの跡をパテで埋めていきます。
そのあとにまっ平になるようにサンドペーパーで研磨します。クロスがきれいに見えるための大事な下処理です。
[内装木板張り]
リビングにカラマツ羽目板を張っている様子です。アクセントカラーでグレイシュブルーを塗装しています。
[キッチン取り付け]
壁・天井の内装下地が終われば今度は住設機器類が取り付けられます。[内装マグネット塗装]
これは何を塗装しているかというと、マグネット塗料です!これを何層にも分けて塗装を重ねることで、磁石でくっつく壁に仕上がるということです。
[モールテックス仕上げ]
こちらはワンちゃん用の洗い場です!
FRP防水後に仕上げにはモールテックスを使用しています。モールテックスは防水性が高く、薄塗でも非常に丈夫です。また顔料を混ぜることでさまざまな色合いを出しやすいの特徴です。
[タイル張り]
ストーブスペースには床にタイルを張っています。
一部の床にタイルを張ると空間に品がでていい感じになります。
またストーブ周りの遮熱壁もタイルで仕上げます。
足早に内部工事の一部をご紹介しました!
ほんとはもっとあるのですが、すべて紹介すると情報量が盛りだくさん過ぎて…笑
家づくりはそれほどたくさんの技術や仕事や関わってできるものなんです。
次の記事は完成の様子を紹介します~!お楽しみに。
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2025.02.05
こんにちは!
アトリエmomo × 武部建設 新築住宅が’24年7月に完成しました!
(レポートでの報告がかなり遅くなってしまいてスミマセン。。。)
木造2階建てでガレージがつきの住宅です。
内装デザインも素敵なポイントが多くてとてもやりごたえのある工事でした。
今回は完成までの様子を一気にお伝えしたいとおもいます!
私が1日ほど、目を離した隙に建て方がすごいスピードで進んでいまして(笑)
建て方の途中からの報告になります。
↑屋根作業でのワンシーン
ちなみに写真に写っている大工さんは棟梁と見習い君です。
南幌町は風が強い日が多いのですが、
(冬の強風は本当に身に応えます。。。)
建て方・屋根~外部下地までと、とても天気に恵まれ最高のスタートを切ることができました!
良かった!やったね!
南幌町のきもちのよい青空。
大工さんもさらに勢いに乗ってきました!
それでは、主屋の屋根ができるまでの工程をハイライトで説明します。[小屋組み]
クレーン車で吊り上げた”登り梁”を丁寧に、はめていきます。
こうして小屋組みが出来上がっていきます。力強い登り梁がずらーっと並ぶ、吹抜け天井美しくて良いものです。
[屋根断熱]
小屋組みが終わったら屋根断熱!パネルを組み立て、その中に高性能グラスウールを厚280mmを敷き並べます。
ちなみにこの時に煙突囲いも併用して施工していきます。
[通気垂木]
屋根内部で空気が通るような納まりになっています。
屋根内部で発生した水蒸気、湿気を逃がす仕組みになっています。
[野地板~スタイロ]
屋根断熱→通気垂木→野地板・断熱材伏せ込み、
晴れているうちの短期決戦!みんなで連携プレイでスピーディーに屋根が組み上がりました。
[屋根作業のワンシーン]
少し余裕が出てきたのか、ピース。
普段は全くしてくれません。
[屋根板金葺き]
そして、屋根のラストは板金屋さん。
断熱材の上からアスファルトルーフィング(防水シート)を敷き、そのあとに板金を下から上へと順に敷き並べます。
[屋根完成]
主屋の屋根が出来上がりました。立てハゼ横葺きの無落雪屋根です。(全体写真が無く、スミマセン….)
写真に写っているテッペンの”へ”みたいな部分から小屋裏の空気(熱気・湿気)が抜ける仕組みになっています。
[煙突囲い]
ちなみに煙突部分はこのようになっております。
屋根の雪などに押されてなどで煙突囲いが損傷しないようにこのような形状で作っています。
主屋が形になりましたねー
ではでは、
主屋の次はガレージを進めていきます。
[小屋組み]
ガレージの屋根はフラットルーフです。
主屋2階からなんと、ルーフテラス(ガレージ屋根)へと出入りできます。ここで夏に花火とか見れたら最高ですね!
[屋根合板~屋根断熱]
まずは野地合板張りから!
24mm合板でガレージ屋根を強固にしていきます。
[通気垂木]
屋根合板→屋根断熱ときたら次は通気垂木。
建物からの水蒸気・湿気が逃げやすいように空気の通りが良いような仕組みになっています。
[塩ビシート防水]
ガレージの屋根は塩ビシート防水です。野地板の上からシートを敷き込みます。
勾配0°の屋根でも建物に雨漏りしないような防水処理が施されています。
続きまして、外壁板張りまでの工程をハイライトでお伝えします。
[構造用合板張り]
家の骨組みに”構造用合板”を張ります。
構造計算などで多少仕様が違ったりしますが、丈夫な箱を作るイメージです。この次に外壁付加断を施工します。
[外壁通気下地]
付加断熱→通気下地を施工します。
外壁も空気の通りが良いような仕組みにすることで建物からの水蒸気・湿気が逃げやすくします。
[外壁張り作業]
少しわかりずらいですが右側からカラマツの板を張っています。
カラマツは水に強い特性があるので、北海道ではよく外壁に使用されています。今回は木酢液を塗装しているので色が黒っぽいです。木酢液は防食効果があります。
[外壁カラマツ板張り完成]
外壁の板張りが完了しました!だいたい3週間ぐらいかかりました。
いまは濃い黒いですが、年月とともに淡い色合いになっていきます。
屋根も外壁もそうですが、出来上がると家の印象がだいぶ違って見えますね!
以上、外部工事でした!
次回は内部工事の様子をお届けします。