Report 工事レポート

三笠市 A邸

  • 2020.09.30
    Image of 三笠市 A邸 1

    完成写真

    三笠の農家さんの住宅です。

    周囲を農地に囲われたロケーション。

    農家さんでなければ得られない眺望です。

    4間角の正方形のボリュームに、3.5寸勾配の切妻屋根が掛かります。

    プロポーションに気を付け、端正な佇まいに。

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    使っている素材は、けして高価なもの、特別なものは用いていません。

    「普通の材料で、きれいに納める」

    納め方一つ、仕事の出来一つで、見え方が変わります。

    異質で、高らかに主張するようなデザイン、周辺の環境や気候風土から浮き出たようなデザインは好ましくありません。

    また過去の文脈から切り離されたようなものも好ましくありません。

    小さな子どもが描くような普通な家。

    外部は周辺の町並み、風景に、内部はそこに住む人のために、しつらえたいと思います。

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    玄関ポーチの屋根

    人を自然と迎え入れるような屋根。

    雨の日に傘を差し出すような屋根。

    大工の仕事、手の跡がさりげなく伝わるようなデティールを心掛けています。

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    玄関ホールに手洗いボウルを設けています。

    今回は2階にUTがあるので、

    帰宅後すぐ手を洗えるように設けています。

    コロナ禍において、新しいスタイルになるのかもしれません。

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    リビング・ダイニング

    リビングの天井の高さは、2280mmと若干低くし、落ち着いた雰囲気、親密な空間に。

    ダイニングの天井は1段上げ、素材を変えることで、

    視線が遊び、退屈しません。

    天井の素材、高さの操作で、場を分けてます。

    テレビボード(写真左)の扉は、ラタンシート張り。

    温熱環境的にもストレスなく、居心地の良い空間。

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    リビングから濡れ縁へ出る窓

    木製引き分け戸

    開け放せば、外との繋がりは自由に。

    奥には和室。

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    造作キッチン

    天板はオーダーのステンレス

    マットホワイトなタイル

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    キッチンからダイニングを見返す

    光の差す方へ梁を掛けることで天井に影が出来ず、天井面が明るくなります。

    天井材は、杉の小幅板羽目板。

    細かいスリットが入っているので、

    カラマツの梁のある種の野暮ったさが薄れ、品良くまとまります。

    テクスチャー、素材感、色味など全体を調和させることを意識しています。

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    ダイニングテーブルも今回製作させていただきました。

    ナラの無垢材、1100φの円形。

    天板が軽く見えるように、縁をテーパー(ナナメに削ぎ落とす)取っています。

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    ペンダント照明は、三笠で活動されている木工作家の内田悠さんに、製作していただきました。

    イタヤカエデの鉄媒染仕上げ。

    樹のタンニンに反応して、灰色に色づきます。

    ひとつひとつ異なる木目、木の表情を上手くキャラクターとして活かしています。

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    和室

    床柱はキハダ、床の間はマカバを使っています。

    窓は床に座ったときに視線が抜ける高さとしています。

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    2階の中廊下

    左側は子供室となりますが、壁で仕切るのでは無く、

    6枚の引き戸の建具で仕切っています。

    子どもが小さいうちは、開けっ放しにして、プレイルームにもなりますし、

    将来は個室として使えます。

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    子供室から中廊下を見返す

    部屋の真ん中で間仕切り壁を設けると、2部屋にもなります。

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    主寝室

    造り付けで畳ベッドをしつらえています。

    杉材のヘッドボードで壁が汚れないようにしています。

    床板はヒノキ。

    ペンダント照明は、コットンのシェード。

    安眠できるような設え。

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    UT

    造作の洗面台

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    浴室

    ハーフユニットバス

    腰から上は、サワラの羽目板張り。

    赤みのある木なので、人の肌の色に近く、暖かみがあります。

     

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    2階ラウンジ

    2階にハイライトシーンを設けることで、

    家全体の格みたいものが上がるような気がします。

    景色の一番良いところに、たまり場を設け、角を開口部で抜いています。

    自然と視線が外に抜け、広がりを感じます。

    また障子は、一般的な障子紙を貼るのでは無く、シースルーな紙布張りとする事で、

    視界を完全に塞ぐこと無く、景色が透けて見えます。

    また光が柔らかい。

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    障子を開けたところ

    農地から裏山へ続くロケーション

    山の裏に夕日が沈んでいきます。

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    夕方の黄昏どき、

    部屋が黄金色に染まります。

  • 2020.09.25
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    2階ラウンジ

    角に開口部を設ける事で、
    自然と視線が抜け、外へと意識が向きます。

    障子戸は、紙布を張って仕上げています。
    風景がほのかに透けて見えます。

  • 2020.09.11
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    2階ラウンジの窓

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    小さな屋根が掛かった濡れ縁

    リビングから引き分け戸で繋がります。

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    2階ラウンジ

    農地、裏山を望むロケーション

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    ダイニングの天井

    カラマツの梁の表し

    天井材は杉の小幅板

  • 2020.08.21
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    家具造作(ラウンジの本棚)

    加工場でパネルソーでカットし、
    現場で組み立てます。

  • 2020.08.07
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    玄関の上がり框

    樹種は、道産ナラ材。

    重厚感が出るよう、巾を大きく取る。

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    フローリング張り

    道産ナラ無垢材。

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    濡れ縁へ出る木製引分け戸

    開口部の断熱性能が高いので、

    暖房器具はすべて、床下空間へ納めます。

    ガラリスリットから熱が上がります。

    床上に暖房器具が出てこないので、窓際がすっきり。

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    ダイニングの天井は、羽目板を張り上げます。

    小幅板に見せる、スリットが切ってあり、

    軽やかに見えます。

    材と材の取り合うところは、野暮に見えないように、目透かしとします。

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    2階のラウンジスペース

    対角を抜くことで、視線が抜け、気持ちが良い。

    天井は、ヨシベニヤ張り。

    これから竿垂木を打ち付けていきます。

  • 2020.08.01
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    濡れ縁の屋根

    なるべく薄く見えるように、鼻隠材は付けず。

  • 2020.07.27
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    和室の造作
    床柱は、キハダを用います。
    木目がはっきり出ていて、力強い。

    色味は黄褐色。
    皮に近く、角が取れているところは、灰褐色で優しい印象になります。

    右側は、吊り押入となり、その下は床の間となります。

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    玄関ポーチ 造作

    下屋で突き出た玄関ポーチと、濡れ縁の上の屋根は、
    カラマツのクリア塗装とし、
    アイキャッチとなるように、木酢液含侵材の外壁と対比させています。

    玄関ドアの横には、雑多なものを仕舞っておける収納棚を設えてます。

  • 2020.07.17
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    黄金色に色づいた小麦

    もうすぐ収穫期を迎えます。

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    造作工事

    枠材は、スプルス無垢材とし、

    手カンナで仕上げていきます。

  • 2020.07.10
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    2階ラウンジスペースからの眺望

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    外部足場が外れ、ようやく全体が見えてきました。

    外壁は、下川町のカラマツ木酢液含侵材。
    濡れ縁、玄関ポーチの構造材は、幕別町のカラマツ無垢材としてます。
    カラマツの色味、木目を引き出させるように、クリア塗装で仕上げています。

    屋根は3.5寸勾配の、切妻屋根。
    軒を深く出して、雨、風、陽射しから、建物を守ります。

    リビングからは、木製引き分け戸で、濡れ縁に出られます。

  • 2020.07.08
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    岩見沢農業高校森林科学科からインターンシップ生が来ています。
    (写真右側)
    大工さんから教わりながら、
    気密シート張り、石膏ボード張りを頑張ってます。

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    造作工事

    2階ラウンジスペース
    角に窓を設ける事で、対角に視線が抜け、気持ちが良いです。
    窓からは、田園風景、裏山の風景が広がります。

    窓には障子が入り、戸袋の中に納まります。

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    ラウンジの窓の下には、
    タモ無垢材のカウンターが付きます。

  • 2020.06.26
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    階段造作工事

    1.25坪の廻り階段

    間仕切りを薄くし、階段の巾を広くします。

  • 2020.06.13
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    玄関ポーチの屋根

    屋根垂木はカラマツ無垢材を用い、

    表しとします。

    カラマツの表情を活かし、クリア塗装。

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    外壁板張り

    木酢液含侵材を縦張りに。

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    リビングからは、巾3.6mの木製引き分け戸で外に出られます。

    濡れ縁を設け、内と外を繋げます。

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    濡れ縁の小屋根。

  • 2020.06.02
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    外壁の付加断熱の下地入れ。

    グラスウール 軸間105mm+付加断熱90mmの計195mm断熱

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    ウッドデッキの上に屋根が掛かります。

    5mの長さ梁は、弊社でストックしているカラマツ材。

    棟梁が加工して仕上げていきます。

  • 2020.05.18
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    無事上棟し、屋根の施工中

  • 2020.05.14
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    今日は天候にも恵まれて、無事上棟しました。

    4間角の正方形をベースに、

    階段スペースと玄関ポーチの下屋が

    寄り添うプラン。

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    3.5寸勾配の切妻屋根。

    畑と水田が広がるロケーション。

  • 2020.04.30
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    女性見習い大工 1年生

    大引の刻み

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    見習い大工 2年生

    土台の刻み

     

    Image of 三笠市 A邸 3

    ベテラン大工さんから指導を受けながら、

    刻んでいきます。

  • 2020.04.27
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    三笠の加工場にて、墨付け刻みを行っています。

    (在来軸組工法)

    構造材は、大壁で壁の中に隠れるところは、

    寸法の安定性を考慮し、ホワイトウッドの集成材。

    表しで見えるところは、道産カラマツ材の無垢材を用います。

    また一般的には流通しない長い梁(5mオーバー)や、床柱(エンジュの丸太を成形加工します)は、加工場にストックしている材を、棟梁とともに選定しています。

    内装や外装の仕上げ材に関しても、道産材、国産材を主に用いて、

    野暮に見えないよう、品良く仕上げていきたいと考えています。

  • 2020.04.15
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    土間の防湿コンクリート打設

  • 2020.04.08
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    引き続き基礎工事が進んでおります。

     

  • 2020.03.31
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    基礎断熱

    布基礎の内側、外側に断熱材EPS75mmを入れてます。

  • 2020.03.17
    Image of 三笠市 A邸 1

    鉄筋工事まで完了しました。

    Image of 三笠市 A邸 2
  • 2020.04.08
    Image of 三笠市 A邸 1

    三笠市の農家さんの住宅が着工いたします。

    最初にお話しをお伺いしたのが、昨年の春。

    田園風景が広がるこのロケーション、

    裏の山に沈む西日がとてもきれいで、印象的でした。

    建物は4間×4間の正方形に、階段スペース、玄関ポーチ、縁側が下屋で寄り添うプラン。

    水廻りは2階へ持っていき、1階のメインスペースをゆったりと設けてます。

    リビングの開口部は3.64mの木製引き分け戸で、外部空間と繋がります。

    Image of 三笠市 A邸 2

    いよいよ工事スタート。

    まずは遣り方を出して、建物の位置、高さを決めます。

    Image of 三笠市 A邸 3

    PCパイルの打ち込み。