シリーズ・スローで手作りな山づくり
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当社創業者が植えたカラマツを間伐する・・
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7.
製材工場のライン
4月1日
丸太から製材は、どのように鋸で挽かれていくのか・・
製材工場「昭和マテリアル」
のラインでご案内します。
皮むきされた、丸太が工場内に搬入されます。
最初に入ってきたのは、12尺物です。
山で三浦直大工が、長くて素性が良さそうだと判断して、
12尺で切り落とした物です。
中に入って目に付く安全標識、安全意識。
この丸太が挽かれるメインとなる機械。
コンピュータ制御です。
この丸太からどのような材料をとるか。
丸太の形状を吟味して、素早い判断が求められます。
木工場での花形、本機を操る小野利勝さん。
いっしょに立ち会って見守る、昭和の小杉専務。
まず直径をあたる。
そして、梁巾を残すように片面を落としていく。
私の出した要望は、末口で18B以上のもは、
両面タイコにして梁(巾は、9Bから11.5B刻みで15Bくらいまで)として利用できないか、です。
たとえば、Kヴィレッジカーポート正面の丸太柱に架かる梁とか・・・
外部使用は、荒木のまま多少の未乾燥でもOKだからです。
片面を落としたら、ひっくり返してもう片面を落とす。
18B以下の物と、タイコの両サイドは30B厚の板にとっておくことにしました。
この用途のイメージは、外壁の厚板貼りと乾燥後の内部窓枠材。
窓枠なら無目でもOKなので、多少の乾燥狂いは許容されるのではと思うからです。
こんな風にいかにもという形で自然にくねった梁ができあがります。
すぐ皮に近い部分は、パルプ用チップにまわります。
このチップも今年から、外構に使おうと思ってます。
資源に無駄のないように、徹底利用が目標です。
製材されて流れてきたものが、整理されて積まれます。
この日の1時半から3時の休憩まで、1時間半での収穫。
梁材7本、板材48枚。
最終的な4月1日、半日の賃挽きの成果12尺もの。
梁材は、最大断面で300*150くらいのものも採れたのではないでしょうか。
こちら、6尺もの、すべて厚30氓フ板に曳きました。
12尺6尺あわせて半日で4Gくらい曳いたそうです。
工場としては、最大1日30Gは曳かないと合わないそうです。
ここでも、あれこれ注文をだして、スローな林産になってしまいました。
昭和の小杉さん、すいません!
でも、でも、
う〜むっ、おもしろいではないですか!
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採算の見通しは?