創業1946年当時~親子ではじめた造材と木工場~
明治の終わり、石川県能登半島から豊次郎が北海道に渡り、野の沢(現在の岩見沢市宝水町)に入植。戦前は農業と造材に従事し、戦後、豊種がニューギニア戦線より復員した後、親子で造材と木工場(三笠市萱野)を基盤にスタートしました。
当時の「豊次郎」の名刺
役職名の記載がないところに、組織としての未成熟な部分と、自由な立場の雰囲気が読みとれます。そして扱い品目は「建設業・ベニヤ板・製材・木炭生産・素材・フローリング・把薪」。建設業は単なる1分野にすぎず、木炭やフローリングや薪などの業務内容がしのばれ、現在のユーザーの嗜好性と一致するというところがまたおもしろいし、その後の方向性のヒントになってます。
2004年8月5日。当社会長宅で、お香を焚こうとマッチを出してもらったら、なんと、それは武部木工場時代のマッチでした。パッケージには「建築木材一斉・武部木工場・武部建設工業所 三笠市萱野駅前 T312」
と記載があります。木工場と併せて、すでに建設業にも進出していたのが分かります。ちなみに電話番号は、まだ3桁です。
武部豊次郎の前掛け
2014年10月13日。家の中の片付けをしていると、先々代・武部豊次郎の前掛けが見つかりました。武部木材店の商号と「毎度有難う御座います」「大勉強」という言葉が刷り込まれていて、電話番号は局番なしの2312。昭和30年代の古き良き時代の雰囲気が感じられます。文字の両側には商売の永続を願ってか鳳凰が描かれ、素朴な中にもなかなか格調高い図案です。
当社のあゆみ
- 1946年(S21)
- 武部木工所(代表者 武部豊次郎)創業(7月)
造材業(国有林事業)も同時に営む。
- 1950年(S25)
- 建設業者(建築)登録(9/28)
- 1964年(S39)
- 武部建設工業所へ社名変更(代表:武部豊種)(9/17)
- 1972年(S47)
- 建設業者(土木)登録(1月21日)
株式会社へ組織変更(代表取締役社長 武部豊種)
資本金1000万円(2/24)
- 1974年(S49)
- 特定建設業者許可(建築)(4/30)
- 1981年(S56)
- 岩見沢事務所開設(83年支店登記)(4/1)
- 1983年(S58)
- 武部豊種死去により武部豊樹代表取締役社長 就任(3/5)
- 1985年(S60)
- 増資 資本金1350万円
- 1987年(S62)
- 北海道中小企業家同友会に入会
- 1988年(S63)
- 増資 資本金1700万円
この頃から公共工事脱却を摸索し始める
- 1989年(H01)
- 新在来工法採用開始
- 1990年(H02)
- 増資 資本金2001万円
- 1991年(H03)
- 「新木造住宅技術研究協議会」(新住協)入会
- 1993年(H05)
- 武部英治代表取締役専務 就任(8/24)
木工場、大工作業場の改修・整備を始める
- 1994年(H06)
- 2×4パネル工法を導入
- 1995年(H07)
- CADシステム本格的に導入
- 1996年(H08)
- 武部建設大工塾(第一期大工育成活動)を開始(98年休止)
隣接する鉄道跡地を三笠市より購入し、土場とする
- 1997年(H09)
- 「NPO法人 日本民家再生協会 (JMRA)」入会
- 1999年(H11)
- 「民家再生」事業開始
降幡廣信 第2期民家再成塾(木の建築フォーラム主催)に参加
- 2000年(H12)
- 民家再生モデル住宅、古材ギャラリー完成
第二期大工育成活動開始
- 2001年(H13)
- 当社ウェブサイト開設(6/1)
- 2005年(H17)
- 社内活性化委員会発足
「NPO法人 北の民家の会」結成
社内報「Tレポート」(月1回)予告号発行
「一般社団法人 大工育成塾」登録工務店(塾生1名受入れ)
- 2006年(H18)
- 「結ホール」完成
「現場キレイ」活動開始(現場5回清掃)
- 2007年(H19)
- 全建連 工務店サポートセンター(JBN設立、理事)に参加
第1回「結まつり」開催(10/14)
「結倶楽部」発足(10月)
- 2008年(H20)
- 「結サポーターの会」結成(7/24)
有限責任中間法人サポートセンター(JBN全国工務店協会の前身団体)に参加
超長期住宅(長期優良住宅)先導的モデル事業(北方型ECO、HABITA、全建連ちきゅう住宅)に参加
200年住宅「HABITA」事業に参加(2011年撤退)
- 2009年(H21)
- 住宅定期点検制度スタート(4月)
本社を岩見沢事務所へ移転(6/5)
北海道による新分野進出事業に応募し採択される(10月)
北海道庁新分野進出事業(住宅太陽光発電分野)
- 2010年(H22)
- 一般社団法人 北海道エコエネルギー技術協会設立に理事として参加
(3/15)
- 2011年(H23)
- 新分野進出優良建設企業表彰を北海道知事より受ける(1/26)
- 2012年(H24)
- JBN大型木造委員会に参加
「つくりもの市場」開始
- 2013年(H25)
- JBN広島全国大会にて大工育成にて表彰される
- 2014年(H26)
- 映画「ぶどうの涙」制作に協力
- 2015年(H27)
- 一般社団法人
北海道ビルダーズ協会設立(代表理事)、「地球の会」加盟
- 2016年(H28)
- 社員旅行にて熊本地震に遭遇
JBN大工育成プロジェクトに参加(プロジェクトリーダー)
- 2017年(H29)
- 「町の工務店ネット」に加盟
JBN大工育成ガイドライン策定
北海道ビルダーズ協会にて本格的に大工育成活動(ポリテク北海道見習大工研修開始)
大工ネットワーク北海道設立(船田慎人代表)
国土交通省住宅局長表彰(大工育成)受賞
「みどり野きた住まいるヴィレッジ」プロジェクト参画
- 2018年(H30)
- 自社体験宿泊モデル建設、運用開始
第三期大工育成活動開始(新卒者2名採用を5年間)
全国のJBN連携団体(13団体)に上記大工ガイドラインの啓蒙活動
第一回削ろう会in北海道を開催(岩見沢市)
- 2019年(H31・R1)
- 「開拓の村」改修工事に参画
DBプロポーザル事業(むかわ町)に初挑戦(敗退)
中小企業家同友会全国協議会の全国研究集会(長崎)で大工育成について報告
大工育成視察の受け入れ(京都、徳島、福岡)
- 2020年(R2)
- 新型コロナウイルス感染対策に追われる
DBOプロポーザル事業(南幌町)に初挑戦(敗退)
- 2021年(R3)
- 国交省事業建築大工技能者等検討会、キャリアアップシステム(CCUS)等WG委員にJNB理事として参画
「開拓の村」の高度技術提案型プロポーザル事業(DB)に採択される
厚真町古民家再生プロポーザル事業(DB、DBO)2件に採択される