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S邸移築再生工事

鹿部町最古の住宅を森町へ移築再生し登録有形文化財となる

工事概要

touryou●敷地面積: 999.00m2(300.00坪)
●建築面積: 200.02m2(60.25坪)
●延床面積: 237.28m2(71.50坪)
●住宅床面積:237.28m2(71.50坪)
●工期:2005年10月1日~2006年3月31日
●棟梁:佐藤洋悦 

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     移築前                移築後

元の建物は1899年(明治32年)ころ茅部郡鹿部町に網元の住宅として建てられた最古の建物である。この旧盛田家住宅が取り壊しの危機にあったため斉藤明弘さんがこれを譲り受け、森町鷲ノ木町に移築再生した。旧盛田家住宅は噴火湾に面し、梁間5間、桁行き10間の平屋の平入りで、トウリニワが当初は玄関から裏まで通じていた。構造材や造作材にいたるまで道産広葉樹が使われ、明治30年代のこの地域での網元住宅の一つの典型を示すものとされている。今回の移築再生工事は当初より「登録有形文化財」に登録することを前提に計画したもので内部は小屋組みを見せるため一部天井を撤去し、間仕切りの変更も最小限にとどめ、外観は創建当時にほぼ近いものに戻した。限りなく復元に近い移築再生工事と言ってよいであろう。しかしながら、北海道の厳しい冬を乗り越えるためには断熱気密工事は必須条件で、基礎断熱、軸間断熱、屋根断熱、換気は第3種セントラル換気とし、寒冷地での住宅で採用される工法を駆使して快適な温熱環境を確保した。現在は薪ストーブ1台で快適に暮らしていると言う。ちなみに、この建物は2007年に登録有形文化財となっている。(北島)

建て主さんの手記
もともと建築にとても興味がありました。海外では築100年、200年という建物が残り、文化として大切に住み継がれているのを見てたいへん感動しました。今回の民家再生をするきっかけは、私の実家が築20年程度で建て替えをした事でした。思い出のある家がたった20年で古くさくなり、快適に住むことができないというのはどういうことなのだろう・・・・・昔の日本の家は風土にあった土地の材料を使い、職人が手間ひまかけて住む人のために建てていて、それが何百年ともち、古くならない、古いのに古く思えない、なんでなのだろうか。自分が住むとしたら、絶対に古民家、それ以外には住む気持ちになれないぐらいに思っていました。しかしそう簡単に古民家に巡り会えるわけもないだろうと思っていました。ところが運命的な出会いがあり、おおくの人のお陰で念願の古民家に住むことができました。今回移築再生ができたことで、多くの人に再生によって古民家が快適に住めるということを知ってもらい、日本の文化を次世代に残していけたらいいなと思っています。

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